新タイプの記述問題

「思考力・判断力・表現力」を意識した

 

資料を読み取る問題が増えてきている。

 

初見の資料を見て、知識をフル活用すれば

 

ふつうに解ける問題ばかりだけれど

 

難しいと感じる生徒もいるようだ。

 

この手の問題はこれからますます増えてくるだろう。

 

なぜだろうか。

 

米国のある調査によると

 

一人当たりの情報摂取量は50年前の約3倍。

 

情報のデジタル化のゆえだが

 

その結果現れたのは

 

「ありあまるほどの答えを持ちながら

 

優れた問いのほとんど出されない社会」との指摘がある。

 

古典『荘子』に「機心」という言葉がある。

 

「機械にとらわれる心」との意味だ。

 

井戸水を手作業で汲む老人に

 

機械を使えばと勧めると

 

老人はこう答えた。

 

「機械を持てば

 

機械による仕事が出てくる。

 

機械による仕事ができれば

 

機械にとらわれる心が生じる。

 

純白の度が薄くなり

 

精神が定まらない」

 

現代では

 

情報を「どう得るか」よりも

 

「どう選び抜くか」が重要だ。

 

便利な情報の道具から離れ

 

人生にとって何が本質的に大事かを「自身に問う」

 

つまり「考える」作業が

 

より必要となるのだ。

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