断水と飛行機

水道の蛇口を捻る。

 

水が出てこない。

 

おかしいな?

 

別の場所で試しても同様だ。

 

やっと思い出す。

 

今日は断水工事がある日だった。

 

何週間も前から予告されていたんだっけ。

 

うっかり忘れていた。

 

今日はこれを仕上げて

 

早めに塾に行かなければ

 

トイレにもいけないな。

 

 

 

さて、ここからが本題。

 

ある中学生と話をしていた。

 

話が進路の話になる。

 

私は訊いた。

 

「志望校はどこ?」

 

「今はまだ口にするのが恥ずかしいから、

 

成績が上がったら話します」

 

この返答を聞いて、

 

私は今こそ彼の成長のチャンスだと感じ、

 

こんなことを話してみた。

 

「どんなことでも

 

準備が整ってからやろうと考えていては

 

実行できなくなることの方が多いよ。

 

特に、高校受験のように

 

時期が1度しかないものだと

 

のんびりしていると時間切れになってしまうよ。

 

物事はタイミングがとても大切なのだから。」と。

 

これは生徒たちだけに限ったことではなく、

 

大人だって当てはまると思う。

 

やりたいと思っていることを

 

何か月も何年も心の中で持ち続けているだけの人もいるのだ。

 

人生は有限だ、今すぐやり始めればいいのに。

 

 

 

 

上空に小さく見えるジェット機。

 

なぜ、あんなに重そうな〝機械〟が空を飛べるのか

 

不思議に思うことがないだろうか。

 

ライト兄弟の有人動力飛行から118年。

 

考えてみれば、長い人類史のほとんどで、

 

人は空を飛べないのが〝常識〟だった。

 

有史以来、多くの人が空に挑んでは失敗し、嘲笑された。

 

ライト兄弟の〝成功〟に対しても、

 

飛行距離の短さや目撃証人の少なさから、

 

当時の科学者やマスコミは

 

〝機械が空を飛ぶことは科学的に不可能〟と冷淡だったという。

 

こうした歴史を踏まえ、

 

神戸大学の中屋敷均教授は、

 

理論的に飛行が可能だったから人が飛行機を造ったのではない、と強調する。

 

『分からないこと』を含んだまま、人は飛んだのだ

 

人は飛べるから飛んだのではない。飛びたいから飛んだのである」と。

 

 

先人の飽くなき努力を思うとともに

 

不可能を可能にする人の共通点に気付く。

 

それは、困難の壁を前にした時、〝突破できるかどうか〟ではなく、

 

〝突破するにはどうか〟と考えていること

 

その胸には、やむにやまれぬ情熱が燃えているのだ。

 

 

 

 

 

水道を捻ったら

 

当然のように水が出てくる

 

そんな生活に慣れているから

 

断水のときには不便を痛感してしまう。

 

上水道の普及状況が気になって調べてみたら、

 

少し古い統計だが、埼玉県では99.8%だった。

 

80%台から100%まで地域によって結構違っているなあ。

 

さあ、塾に行こう。

 

 

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