文科省調査より

今月17日に文科省が発表した調査結果に驚く。

 

昨年度の小中学生の不登校の数は16万4528人で前年比14.2%増。

 

理由で最も多かったのが「家庭に係る状況」

 

「いじめ」はわずか0.6%!

 

学校現場からの報告の集計のため

 

都合のいい報告があるのかもしれない。

 

 

 

同年の小中学生の自殺者数は332人。

 

前年比32.8%増。

 

こんなに多くのかけがえのない命が

 

この世から消えてなくなっているというのは

 

残念でならない。

 

自死だけは何よりも優先して思いとどまらせたい。

 

悩んでいる子に教えてあげたい

 

世の中は広くて、

 

キミの居場所は必ずあるんだよってことを。

 

わかってもらいたいことがある。

 

学校とかクラスといっても、広い世界の中では小さなものに過ぎないんだよ。

 

そこが全てではないということも忘れてはいけない。

 

広い世界のほんの一部だ。

 

長い人生のほんの一部分。

 

お魚タレントのさかなクンは

 

中学生の時の、人間関係のつらい思い出をこのようにふりかえっている。

 

 

 

『中1のとき、吹奏楽部で一緒だった友人に、

 

だれも口をきかなくなったときがありました。

 

いばっていた先輩が3年になったとたん無視されたこともありました。

 

突然のことで、わけはわかりませんでした。

 

でも、さかなの世界と似ていました。

 

たとえばメジナは海の中で仲良く群れて泳いでいます。

 

せまい水槽に一緒に入れたら、

 

1匹を仲間はずれにして攻撃し始めたのです。

 

けがしてかわいそうで、そのさかなを別の水槽に入れました。

 

すると残ったメジナは別の1匹をいじめ始めました。

 

助け出しても、また次のいじめられっ子が出てきます。

 

いじめっ子を水槽から出しても新たないじめっ子があらわれます。

 

広い海の中ならこんなことはないのに、

 

小さな世界に閉じこめるとなぜかいじめが始まるのです。

 

同じ場所にすみ、同じエサを食べる、同じ種類同士です。

 

中学時代のいじめも、小さな部活動でおきました。

 

ぼくは、いじめる子たちに「なんで?」ときけませんでした。

 

でも仲間はずれにされた子と、よくさかなつりに行きました。

 

学校から離れて、海岸で一緒に糸をたれているだけで、

 

その子はほっとした表情になっていました。

 

話をきいてあげたり、励ましたりできなかったけれど、

 

だれかが隣にいるだけで安心できたのかもしれません。

 

ぼくは変わりものですが、

 

大自然のなか、さかなに夢中になっていたらいやなことも忘れます。

 

大切な友だちができる時期、

 

小さなカゴの中でだれかをいじめたり、

 

悩んでいたりしても楽しい思い出は残りません。

 

外には楽しいことがたくさんあるのにもったいないですよ。

 

広い空の下、広い海へ出てみましょう。

 

―さかなクン』

 

小さな水槽のような環境では、心まで小さくなってしまうのだろうか・・・

 

今の社会の中で、「受験」とは、入場券を手に入れるためのものだと思う。

 

入場しただけでは先に進めない。

 

合格までの道のりが険しいと、

 

入場しただけで安心してしまう人もいる。

 

本当は受験がなくてもみんなが進みたい道に進めるのが一番いいのだろうが、

 

現実はそうではない。

 

小学生・中学生の学習はやったらやっただけ結果に結びつくから、

 

しっかりと準備さえしておけば、

 

どんな受験だって突破できる。

 

そして、どんどん広い海へと向かっていってほしい。

 

さかなクンは、自分が一番好きなことを仕事にしている。

 

夢をかなえている人だといえる。

 

 

でも、さかなクンは、実は大学入試では失敗しているのだ。

 

現在、さかなクンは、東京海洋大学というところで客員准教授をつとめている。

 

東京海洋大学の前身は東京水産大学。

 

さかなクンは、この国立大学へ進学したかったのだが、

 

かなわなかった。

 

入れる大学さえなかったそうだ。

 

卒業後、渋谷にあった「日本動物植物専門学校」へ進んだ。

 

不合格の理由は、さかなのことしかきたえていなかったからだろう。

 

5教科7科目という受験教科の学習をしっかりとしていなかったのだ。

 

でも、いまでは、さかなクンは、不合格になった大学で、受験に合格した生徒を教えているのだ。

 

さかなクンの一番の夢は、「さかな」であり、大学合格はそのための手段のひとつだった。

 

合格できたらできたでそっちのほうがよかったに違いないが、

 

夢への道のりは1つではないということをさかなクンは私たちに教えてくれたのだ。

 

水槽がいっぱいあると勘違いして吹奏楽部に入部したり、

 

浜崎あゆみのニックネームをさかなの名前と思っていたり、

 

さかなクンは本当にさかなのことが大好きなのだろう。

 

あなたにとっての「さかな」は何だろうか。

 

もしないのならば、心のアンテナをのばして、さがしてみるといい。

 

そうしているといつか必ずみつかるだろう。

 

アンテナをはっていない人はチャンスを逃しているかもしれない。

 

 

 

うちの塾も広い世の中の「小さな水槽」にすぎない。

 

でも、「前向き」「正義」「真剣」に満ちた小さな水槽でありたいと思う。

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