悩む前にやる
先日、バイキングに行ってきました。
「元を取るぞ!」と意気込んで食べてきました。
動けなくなるほど食べました。
元が取れたかどうかはわかりませんが、大満足でした。
さて、バイキングという方法を誰が考え出したかご存知ですか。
今から50年以上前に村上信夫さんという人が考案しました。
村上信夫さんはすでに他界されてしまいましたが、
料理の世界では「神様」と呼ばれたほどの人で、
日本にフランス料理を広めたことでも知られています。
帝国ホテルの総料理長を26年も務めた村上信夫さんが、
まだ30代のある日、同ホテルの社長に呼ばれました。
「フランスに留学しないか」との打診に、
村上さんは「行かせていただきます」と即答したそうです。
「奥さんに話さなくていいのか?」と驚く社長に、
「説得します」と宣言し、留学が決まりました。
実は、その前に8人の先輩が打診されたのですが、
皆、「家族と相談します」とためらったらしいです。
信頼する人に助言を求めたり、
環境に応じた賢明な判断は大事ではありますが、
人生を左右する一大事に
“まず行く!”と決断できた心意気が、
村上さんの未来を大きく開いたことは間違いありません。
6月残り僅かになりました。
新年度にたてた「今年度はこうなって見せる」の決意は今でも色あせていませんか。
いろいろとできない理由を挙げることができても、
なかなか行動が伴わないこともあります。
時期がきたらやる、などと先送っていたら、
いつまでたったってできませんよ。
「十年後、やがてキミたちの時代が来る。
紙を一枚一枚重ねるような努力をしていけば、必ず生きていける」
これは、村上さんが弟子である三國清三さんに送った言葉です。
そして、三國さんは世界を代表する料理人となりました。
“できるか、できないか”と考えているうちは「勝利」はおぼつかない。
“やるか、やらないか”である。
「まず勝つ」と決めて、知恵を湧かせ、勇気の行動を貫く。
これが、栄光の未来を開く鉄則ではないでしょうか。
「勝負の夏」がやってきます。
「夏にやる」とか「夏からやる」なんて考えていないで、
「今、この瞬間からやる」ことです。
そして、夏にはさらに加速度をつけるのです。
今年の夏は、熱く熱く頑張っていきましょう!