年末に思う
年の初めが寒い時期であるのはいいことだ。
寒さが空気を引き締め
人の身も心も凜とさせる季節こそ
新しい決意で新しい年を迎えるのに
ふさわしい。
真冬に送る年賀状でも
「新春」「迎春」
と書く。
旧暦の季節感の名残だが
そこから人は
喜びあふれる一年にとの思いを受け取る。
厳冬の中
決意を抱き
鍛錬に励む人の心の中に
希望の春は鼓動を始めるのだろう。
昼が最も短い「冬至」を過ぎた。
立冬と立春の中間にあたり
これからは
日ごとに昼が長くなっていく。
天の運行は
冬から春へ助走を開始している。
気を引き締めて新たな年へ向かいたい。