就職
今春大学を卒業する教え子が進路の報告をしてくれた。
みんなが知っている大手食品企業だ。
他にも名だたる大手食品企業から
内定をもらっていたという。
彼女は大学に進学した時点で
就職に強く
専門性を武器にできる
そんな学部を選んで入ったから
初志貫徹と言うか
作戦勝ちかもしれない。
彼女の志望校選びには
偏差値やネームバリューといった
見栄や世間体のような価値観はない。
あくまで何を身につけたいのかが第一。
後輩たちにも
このような価値観で
進路選びをしたらよいと
アドバイスしてほしいと言っていた。
3月新年度に話をしてみようと思う。
さて、話題は変わって
アメリカの就職の話。
アメリカでは大学新卒者の半数近くが
高卒レベルの仕事に就いていることが
最新調査で分かった。
調査では
大学新卒者の約52%が
大学の学位を必要としない仕事で
キャリアをスタートさせているという。
こうした新卒者の大半は
飲食サービス、建設、事務補助の仕事に就いている。
2つの調査会社が共同でまとめた最新報告書によると
アメリカでは大学で
最近学位を取得した人の約52%が
卒業後1年以内に
大卒資格を必要としない仕事に就いているという。
そして、こうした新卒者の88%は
卒業から5年が経っても
事務補助、飲食サービス、小売業といった
高卒レベルの仕事に就いていることが分かった。
2月22日に公表されたこの報告書は
学士号を持つ1080万人を含む
アメリカ人6000万人のキャリアに関するデータセットをもとにしている。
調査結果は、学位を取得すればより良い機会が得られると期待している新卒者にとっては
暗い見通しを示すものだ。
調査で浮き彫りになったのだが
大学で何を学ぶかは重要だという。
工学や財務会計、コンピューターサイエンスといった
数学的能力を必要とする分野を学んだ大卒者は
卒業から5年後に学士号を必要としない仕事に就いている割合が最も少なかった。
看護といった医療関係の仕事に就いた人も
大学卒業から5年後に学士号を必要としない仕事に就いている割合が非常に少なかった。
報告書によると
大学を卒業した時に学士号を必要としない仕事でキャリアをスタートさせると
10年後もそうした仕事に就いている確率が3.5倍高まるという。
「大学卒業後の最初の仕事は、大半の人々にとって非常に重要だ」
と調査員らは書いている。