小さな積み重ね
「練習を一日休めば自分にわかる。二日休めば批評家にわかる。三日休めば聴衆にわかる」
ある著名なピアニストの言葉である
2005年、61年ぶりに将棋界のプロへの年齢制限(26歳)を打ち破り、
35歳で異例のプロ編入試験六番勝負を制した瀬川晶司氏が、
この言葉を通し、
綴っている。
「小さいことの一つ一つを投げ出さないでやっていくことが、
結局はプロとしての本当の実力を積み上げていくことになる」
この持続の力こそ、
何ごとにも通じる勝利の要諦であろう。
“諦め”と“惰性”に支配されるか。
それとも“さあ、今日も頑張ろう”と挑むか。
小さな積み重ねが、
大きな人生勝利の差となっていく。
瀬川氏は、
自ら実感したプロとアマの違いについても、
「『勝つことにかける執念』がプロとアマは全然違う、桁違いなのだ」と。
“自分はここまでやりきった”という自信は、
培ってきた力をいかんなく発揮させるだけでなく、
次への成長の大きな糧となるに違いない。
さあ、挑戦だ。