天才
剣豪・宮本武蔵といえば“天才中の天才”のイメージが強い。
「60戦無敗」などの伝説のせいか
生まれつき才能に恵まれた超人のように思う人も多いかもしれない。
作家の吉川英治氏は
そうは考えなかった。
「あの人(=武蔵)は、
自分の凡質を知っているから、
絶えまなく、
研こうとしている。
人に見えない苦しみをしている」と
小説『宮本武蔵』で登場人物に語らせている。
「それが、何かの時、
鏘然と光って出ると、
人はすぐ天禀の才能だという。
勉めない人が自ら懶惰をなぐさめて
そういうのですよ」
自分の『限界を超える』戦いを
一回でやめるか
二回、三回、そして生涯続けるか。
天才と平凡人といっても
その違いがあるだけだ。
人間は、持てる力の80%しか使わないと
いつしかそこが限界線になってしまう。
“もう一歩!”と挑戦してこそ
能力は110%、120%と増大していく。
私たちは「努力の天才」でありたい。