大切なもの

勝負に必要なのは

 

「消耗しない体力」

 

将棋名人戦を制し

 

「永世名人」の称号を得たときの

 

羽生善治棋士が語っていた。

 

 

 

 

全神経を研ぎ澄まして

 

一手一手、駒を進める将棋の戦い。

 

トップレベルの対局では

 

熾烈な攻防が何日も続く。

 

そこで大切なのは

 

いかに長時間フレッシュな状態を保てるか。

 

集中力を持続できるか。

 

これが「消耗しない体力」

 

 

 

 

 

 

受験も同様だ。

 

将棋ほどではないが

 

公立高校の入試などは

 

朝から夕方までかけて行われる「長期戦」だ。

 

最初の科目である「国語」のときの

 

フレッシュな感覚を

 

最期の教科の「英語」まで

 

いかに持続させていくのか。

 

ここが勝負どころでもある。

 

 

 

 

 

 

この力を磨くには

 

「やはり、対局を重ねることが一番」

 

と羽生棋士は言う。

 

日ごろから

 

せっせと実戦を重ねる。

 

倦まず弛まず

 

勝負に身を投じる中でこそ

 

“本物の力”が培われるというのだ。

 

 

 

 

受験においてもまったく同様。

 

だからこそ本番を模したトレーニングは

 

効果を発揮する。

 

このトレーニングは

 

やってやりすぎることはない。

 

 

 

 

 

 

釈尊が臨終の床で

 

最期に残した言葉がある。

 

「怠ることなく修行を完成なさい」

 

不断の精進をやめれば

 

それまで積み重ねてきた意味が全くなくなる。

 

ゆえに「怠る」な!

 

この一言で、一代の説法を完結させた。

 

停滞が始まれば、転落へは一瞬である。

 

「日々前進」の心があってこそ

 

有終の美が飾れることを肝に銘じ

 

受験生のみんな

 

さあ前進しよう!

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