夏のうちに
夏期講習の授業で、詩や俳句、短歌の学習をした。
いろいろな表現技法を学習する中で
季語の話をした。
「せみ」は夏の季語だ。
中には季語から季節が分からないという人もいたけれど
たくさんの知識を身につけてくれたと思う。
さて、
今の季節、朝起きるや、せみの大合唱が耳に入る。
せみ時雨だ。
「せみ」は誰もが夏の季語だと分かるだろう。
でも、ツクツクボウシは違う。
せみの多くは夏の季語だが
ツクツクボウシは秋の季語だ。
耳を澄まして聴いてみてほしい。
まだツクツクボウシは鳴いていない。
この暑い盛りに秋なんてまだ先と考えるかもしれない。
でも、もうすぐだ。
もうすぐ鳴き声が聞こえるから。
ツクツクボウシ
ツクツクボウシ
ツクツクボウシ
ツクツクボウシ
ツクツクボウシってね。
そうしたら秋がひたひたとやってくる。
夏のうちに鍛えておかなければ
実りの秋はやってこない。