塾の良し悪しは塾生を見る

江戸時代、主君の命で数百両を託された侍が

 

雇った馬の鞍に財布を結びつけたまま忘れてしまった。

 

宿で気付いたが、もう遅い。

 

腹を切る覚悟を決めたそのとき

 

馬子が届けにきてくれた。

 

 

 

礼も受け取ろうとしない馬子に

 

侍は尋ねた。

 

「どうして、それほど無欲で、正直で誠実なのか?」

 

貧しい男は答えた。

 

「私の村に中江藤樹という先生がおられます。

 

私どもは、その教えに従って暮らしているだけです」と。

 

この話を聞いた熊沢蕃山は

 

「その人こそ、私が探し求めていた聖人だ!」と

 

すぐ村を訪ね、藤樹の門下となった。

 

 

 

 

 

後に蕃山は、飢饉等にあえぐ人々の救済に力を尽くし

 

吉田松陰らにも大きな影響を与えた。

 

彼が門下になったのは

 

藤樹その人に触れたからではない。

 

その教えを実践する村人の振る舞いが

 

彼の心を動かしたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

学習塾が評判を呼ぶのも同じだ。

 

通ってきている塾生たちをみて

 

良し悪しは判断される。

 

明日からはじまる成績向上セミナーは

 

2学期の成績が思い通りではなかった生徒を

 

教科別に鍛えていくものだ。

 

全6日は冬期講習よりは少し短いけれど

 

ボリュームたっぷりだ。

 

全部で20名ほどのメンバーたちの気持ちに火をつけて

 

3学期の学年末テストでは

 

必ず成績アップを実現させてみせる。

 

そのことこそが

 

消しゴムとかペンよりも

 

塾の評判を上げてくれるのだ

 

私はそう思う。

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