地道な精進
「努力できることが才能である」とは
米大リーグ・ヤンキースで活躍した松井秀喜氏が支えにしていた言葉。
自身の打撃を鍛え上げた実践に“毎日の素振り”を挙げている。
その重要性を教えてくれたのが巨人時代の長嶋監督。
「おい松井、バット持ってこいよ」
好不調に関係なく、
就寝中にも監督から電話が入り、
バット片手に自宅を飛び出したことも。
試合に勝った日も、
ヒットを打てなかった日も振り続けた。
素振りは基本中の基本の練習。
「毎日欠かさず続けていくことが、
いつかきっと、
自分を高めてくれると信じてきました」と述懐する。
野球に限らず、一流の選手は基本を徹底して繰り返す。
が、どんな些細な取り組みも、
毎日、続けるのは難しい。
気が乗らない時も調子が悪い時もある。
そうした自分を叱咤し積み重ねた努力は、
いざという時、必ず力となる。
人生には、自分が試される“まことの時”がある。
ゆえに、
日ごろ、いかなる心構えで生き、
どう努力しているかが大事になる。
日々、地道な精進を重ねていてこそ、
いざという時にチャンスをものにすることができるのだ。