友情
中2生はこの時期
「走れメロス」を学習している人が多いだろう。
学年末テストにも出るかな。
さて、
個人的な意見なのだが、
私は、走れメロスの本当の主人公は
メロスではなく
王だと思う。
メロスとその親友のセリヌンティウスの
友情は本物であると分かった。
しかし、
それはもともと本物の友情だったことが
分かっただけなのだ。
一方、
王は
人を信じられずに殺すという
最低の人間だったのだが、
この出来事によって
生まれ変わることができたのだ。
人を信じたいという
内に秘めた願望を持ちながら
なかなかそうはできずにいた王の
新生の物語だと思うのだ。
そして、そのような人を信じられない心は大なり小なり
人間の心の中に存在しているのではないだろうか。
人を信じることがいかに難しくて、
そしていかに素晴らしいことなのかを
王を通して伝えてくれているのだ。
さて、一説によると、
人生で何らかの接点を持つ人が30000人いるらしい。
そのうち、学校、仕事などを通じて近い関係になるのが3000人。
親しい会話ができる関係が300人。
友だちと呼べる関係が30人。
親友と呼べるのが3人。
いっしょに楽しむだけの人もいる。
目的を共有した励ましあいができる人もいる。
命を懸けられるくらいの同志もいる。
世界には約76億人いるが、
一生の中で出会う人は、
ほんの一握り。
何らかの接点をもつことができた人がいたら、
それは奇跡のような確率で出会った人なのだ。
そして、
友だちや親友に至っては
途方もないくらい低い確率で出会えたと言える。
まだそんな友に出会えていない人は
安心していい。
これから
必ず
出会うことができるから。
ただし、
よく注意していないと
その人が友だちや親友だって
気づかないかもしれないからね。
出会いを大切にしよう。
一期一会の精神で。