励ます
ある企業のリーダー研修会で
講師が呼び掛けた。
「ドイツ語で『かえるの合唱』を歌いましょう」
きょとんとする参加者に
「大丈夫。やればできる!」と何度も促す。
しばしの沈黙。
そして講師がほほ笑んだ。
「いくら励まされても
できないものはできないですよね。
ドイツ語の歌詞を教えてもらったり
一緒に歌ってもらったりしないと」
すなわち、何か新しいことに挑戦させようとしても
ただ励ますだけでは
多くは「自分には無理」と思ってしまう。
具体的に教え、共に動くことに指導者の役割がある――と。
「励ます」とは相手を説得することではない。
声に耳を傾け
一緒に悩み
「これなら私にもできる!」
と勇気を持たせることだ。
うちの塾では面談の実施中だ。
改めて肝に銘じたい。