前日
受験生を指導していると、
季節があっという間に通り過ぎる。
春の桜に気持ちを新たにしたのが
つい昨日のことのように思われる。
夏、受験生たちはどこにも行かず夏期講習に通っていた。
夏が明ければ、説明会や個別相談会が本格化した。
街がハロウィンの飾りつけをしていたころには
受験カウントダウンを始めたし、
私立高校の出願をしていたころには街にはクリスマスツリーが飾られた。
マンガなど勉強に障りのあるものを預かってほしいと持ってきた受験生たち。
中にはスマホまで。
時は流れ、明日はいよいよ埼玉県の公立高校入試である。
受験の必勝法は何だろうか。
やはり最後は「思い」だろう。
思いが強いほうに女神が微笑む。
高校受検だけでなく
中学受験でも大学受験でも
模試の厳しい判定を覆して
合格を勝ち取る受験生は
「一校入魂」だ。
過去問を可能な限りやり尽くし
繰り返し繰り返し予想問題なども含めて解いていき、
入試問題の「におい」を脳裏に覚えさせる特訓を積み重ねていく。
入試直前期に完全に「染まった」受験生が
見事に栄冠を手に入れる例はいくらでもある。
大問の構成から
解く順番やかける時間、
捨て問の見切り方
答えの見つけ方
答えの書き方などなど
体が覚えるほど
公立高校の入試問題を解き尽くしてきた挑戦者たち、
不安な気持ちは誰にでもある
けれど
一校入魂の気持ちで
埼玉の公立高校のにおいに染まった挑戦者が
公立高校の入試では一番強い。
年が明けてから、
校長会テスト、埼玉新聞模試、北辰テスト、5回にわたる模擬試験などなど
他の誰よりも埼玉県の公立高校の入試のために鍛えてきたのではないか。
大切なのは信じることだ。
受験が終わった後にとったアンケートがある。
受験直後の保護者の率直な感想が並んでいる。
受験生を一番近くで見てきた人の意見だ。
「合格を決めたのは最終的に何だったと思いますか?」
という質問に対して
「『絶対この学校に通う』という本人の強い思い。」
「本人のやる気。しかも3学期からの。」
「『絶対合格する』という強い意志だったと思います。」
「運でしょうねえ。」
「かたくななまでの〇〇がいいという本人の意思でしょう。何事も意思から始まるのですから。」
「子どもの『この学校に入りたい』という一念と、母の祈り。」
などなど様々ではあるが、
これらから得られる教訓は
「決して弱気になってはいけない」ということ。
難しいかもしれないけれど
「受かろうとするもの」だけが「受かる」のだ。
これこそが受験の鉄則なのだ。
大丈夫、私の言っていることを信じてほしい。
そして、自分を信じてほしい。
ガンバレ、受験生!