凧
車のトランクの中から凧あげのたこがでてきた。
小学生の甥っ子と遊んだときのものだ。
そのときの様子が脳裏に浮かぶ。
たこがぐんぐんと天空を昇っていく様子。
ふと、ある詩の一節が思い浮かんだ。
「地上におれを縛りつける手があるから/おれは地球を吊りあげてゐる」
糸に操られてなどいない。
むしろ、地球を引っ張り上げているのだ。
たこの気持ちを代弁するような言葉に胸がすく。
物事は捉え方によって、
いかようにも価値を生み出せるのだ。
追い込み真っ最中の受験生たち。
今の状況も捉え方次第だ。
逃げ出したいと思うのか
それとも自己の成長の場ととらえるのか。
同じ受験であっても
人によって
真逆の価値観を持ったり
真逆の効果があるのは
受験をどう捉えて
受験をどう乗り越えていくのか
その違いだ。
どうせならば
自分が成長するできるように
捉えていこう。
そうでなければ
もったいない。