先覚者
「刀はいらない、ばかばかしい、刀は売ってしまえと決断」
福沢諭吉は『福翁自伝』に記している。
時は幕末。
外国を排撃し、鎖国を主張する攘夷の時代。
茶坊主まで長い脇差しをさすほど
剣術が大流行した。
付和雷同することなく
刀を売り払い
形ばかりの大小をさしていた諭吉。
自立した国づくりは
まずは個人が自立してこそ
との信念が見て取れる。
だからこそ
日本人の眼を世界へと開く先覚者となった。
明治維新に勝るとも劣らない変格の時代が
やってきたと言われている。
次の時代に向けて
何を捨てればよいのだろうか。
過ごしやすくなった夜に
考えてみてほしい。