保護者会
日本語学者の金田一秀穂氏が、
講演会で「正しいのはどちらでしょう?」と質問した。
「アボガド」と「アボカド」
「T字路」と「丁字路」
「シュミレーション」と「シミュレーション」
お分かりだろうか。
正解はすべて後者で、
全問正解は会場の1割にも満たなかった。
9割以上の人が間違った単語を覚えていたことになる。
驚きと笑いの中、
金田一氏はこう言って安心させた。
「大切なのは“正確な”言葉よりも、意図が正しく“伝わる”言葉です」と。
私は子どもたちにものを教える立場なので
正確な言葉が必要なのだが、
たしかに正確であることよりも伝わることの方が大切だ。
本日は保護者会だ。
今回も資料作りには相当な手間をかけた。
正確で気の利いた言葉が出てくるか自信がない。
「意図を伝える」言葉より、
一歩深く「心を込めた」言葉を発したい。
何はなくとも情熱だけでここまでやってきたのだから
それを伝えることができたら合格点としよう。