人の心

夏目漱石は代表作『こころ』で

 

揺れ動く人間の心を綴った。

 

「人間は誰でもいざという間際に悪人になる」

 

との話を聞いて

 

押し黙った青年に

 

登場人物の先生が言った。

 

「君の気分だって

 

私の返事一つですぐ変るじゃないか」と。

 

 

 

 

人の心ほど、移ろいやすいものはない。

 

だが、逆に言えば

 

人の心ほど

 

可能性を秘めたものもない。

 

一日のうちに

 

無数の感情が刻々と変化する。

 

 

 

 

 

 

楽な方向に逃げることもできる。

 

厳しい方向に前進していくことだってできる。

 

 

 

 

昨日、定期テストが終わったある生徒の保護者から連絡をいただいた。

 

朝、学校に行く我が子を

 

「今日は期末テスト5週前だよ!」

 

と言って送り出したそうだ。

 

1学期の成績の反省をして

 

夏休みから苦手な教科をいっしょうけんめい取り組んできた。

 

この日を目指して積み重ねてきたからこそ

 

この日に、目線を先へと伝えたのだ。

 

「今日はがんばってね。」

 

「今夜はゆっくりしようね」

 

などと声をかけたら

 

今まで頑張ってきた連続性が保てなくなり

 

非常にもったいない。

 

継続こそが力となるのをご存じなのだろう。

 

 

 

 

 

 

人生は“心ひとつ”で自在に変えていける。

 

あえて、自分に厳しく。

 

自分自身の心を、より強く、たくましく磨こう。

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