万歩計
私の知り合いも毎日使っているという「万歩計」。
ある研究によると
万歩計の歴史は古く
イタリアのレオナルド・ダビンチが考案し
1712年、フランスの物理学者が最初に製作したとされる。
もとは健康のためではなく
歩数をもとに「距離」を測るための器具だった。
日本では
江戸時代に平賀源内が「量程器」として初めて作り
測量家・伊能忠敬も日本地図を作るのにこれを用いた。
測量機器の発達により
歩数計はいったん廃れるが
近年「健康管理機器」として復活
という経過をたどる。
最近では
万歩計という道具というよりも
スマホアプリで活用している人が大半ではないだろうか。
1万という数字は人にとってとても大きな数だからだろうか
歩数計を使う人の多くが「1日1万歩」を目安にする。
成人男性の平均歩幅を75センチとすると
1日に7・5キロ1年では約2700キロで
なんと列島縦断も可能な距離になる。
まさに「継続は力」だ。
体を鍛える基本が「歩く」ことなら
頭を鍛える基本は「読む」ことだろう。
例えば、「1日1万字」なら
20分程度の読書で到達する。
“万歩”ならぬ“万読”を持続すれば
大きな知の財産になる。
始まりの春がやってくる。
1日1万字を始めてみるのはどうだろうか。
そしてそれを継続して来年の今日をむかえてみよう。
今より何かが変わっているはずだから。