一銭五厘

今の若者たちは『一銭五厘』という言葉の意味するものを知らないと思う。

 

 

戦時下、動員のために、軍隊への出頭を命じた召集令状『赤紙』。

 

 

その郵便料金が一銭五厘だったという。

 

兵士は、心ない上官から「お前たちは一銭五厘の使い捨て」と侮辱された。

 

 

兵隊の命は、わずかな金で集められるほど価値が低いのだ、と。

 

 

劇団四季の創設者の一人、浅利慶太氏は、

浅利慶太(1933~2018) : 有名人の墓巡り~昭和の著名人と出会う旅~

民衆を軽んじる、このような発想を痛烈に批判し、

 

 

その思いを“昭和の歴史三部作”等の作品にぶつけた。

劇団四季 ミュージカル 昭和の歴史三部作 DVD-BOX 全3枚

 

ふと思う。

 

 

今、戦場の兵士たちはどのように招集されているのだろうと。

 

 

はがきかな、それともメールかな。

 

 

 

 

 

 

 

追体験(ついたいけん)という言葉がある。

 

 

辞書で意味を調べてみると

 

「 他人の体験を、作品などを通して自分の体験として生き生きと、とらえること」とある。

 

 

本や映像や上演などが追体験をする代表的な手段だろう。

 

 

2022年は、1945年の終戦から77年。

 

 

戦争体験者は高齢となり、

 

 

子どもたちはもちろん親御さんも実際の戦争を知らない世代。

 

 

次の世代に戦争の恐ろしさと平和の大切さを伝えようと、

 

 

いままでにたくさんの作家たちが作品を書き上げている。

 

 

図書館に行けばそんな作品に巡り合うことができる。

 

 

もうすぐ春休みがやってくる。

 

 

戦争のニュースは他人事ではないと思う。

 

 

だからこそ春休みに戦争を追体験してみてはどうだろうか。

 

 

学んだり、進学したり、

 

 

それらの大前提は

 

 

戦争のない平和な世の中なのだから。

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