一流と本物
昔、名のある呉服商は
若い弟子には
一流の反物しか触らせなかったという。
〝一流〟を見続けて育った弟子は
二流をすぐに見分ける力が付く。
だが
それを怠ると
〝本物〟が分からなくなるからだ。
いい人材に育てるには
いいものに触れさせることである。
これは時代を問わず
どんな分野にも通じる心得だろう。
夏休みは
一流、本物に出合うチャンスだ。
遠くまで出かける人もいるだろう。
でも、近くにもたくさんある。
一寸さがしてみてはどうだろうか。