一本の道
2009年に映画にもなった新田次郎氏の小説『劔岳 <点の記>』
明治40年(1907年)
舞台は、絶対に登れないと言われた北アルプス立山連峰の「劔岳」。
この“未踏”の山頂に臨んだ挑戦者たちのドラマだ。
不可能とされた登頂を可能とした一本の道。
それは、だれもが“あの道からは絶対に登れない”と
最初から避けていた道だった。
もともと道はあった。
道を阻んでいた壁は
無理だと諦めていた心の中にあった。
心の変革こそが
不可能を可能にしたのだ。
うちの塾の受験生たちは
今の時期、中学校で三者面談をしている。
夏期講習中に途中退室して学校に行く。
自分の志望校を先生に言いたくないという生徒がいる。
理由を聞くと
自分の成績では無理だと言われるだろうからと。
無理かどうかをやる前から決めてどうする。
ありとあらゆる手を尽くすことを
先に考えないでどうする。
万が一のプランBも考える必要があるけれど
まずは合格への希望を持つことだ。
その受験生にこの映画をおススメしておこう。