一問入魂

プロ野球の大谷翔平選手の大活躍が続いている。

 

連日ニュースが流れている。

 

大リーグでホームラン数がトップって物凄いことだ。

 

世界中の野球をしている子どもたちのみならず、

 

大人たちにも夢を与えてくれて感謝するとともに、

 

今後も活躍してもらいたいと願う。

 

 

 

大谷選手はすごい選手なのだが、

 

私の中でホームランと言えば真っ先に思い浮かぶのは王貞治氏。

 

40年破られていない 世界記録の持ち主だ。

 

王氏の通算868本塁打をカウント別に見ると最も多いのは

 

初球、次がフルカウントに追い込まれてからの本塁打

 

「この一球」を逃さない、研ぎ澄まされた集中力がうかがえる。

 

失投をいかに一発で仕留めるかが大事。打ち損じは許されない

 

と氏は語る。

 

王氏が監督として選手に繰り返し訴えたのも「この一球」への意識。

 

ストライクを簡単に見逃しでもすればベンチから怒鳴りつけた。

 

ある試合で、2打席連続本塁打の選手が、

 

3打席目に真ん中の甘い直球を見逃した時も叱責した。

 

一喝された選手は、次の打席で果敢に攻め、

 

その試合で3本目となるサヨナラ本塁打を放った。

 

 

 

『徒然草』に2本の矢を手にして的に向かう弟子に、

 

師が「二つの矢を持つ事なかれ」と諭す場面がある。

 

後の矢をあてにして、初めの矢を射る時に油断が生ずる

 

この矢一本でかならず当てようと思え」と。

 

 

 

 

高校球児たちは「一球入魂」という言葉を使う。

 

トーナメントだと、悪夢の一球で敗れ去ってしまうことがあるからだ。

 

だから一球ごとに全神経を集中させる。

 

学習だって同じだ。

 

一問入魂

 

目の前の一問に全力でぶつかっていく。

 

そうしなかったら、ひらめくものもひらめかない。

 

何よりも、入試ではボーダーライン付近に多くの受験者が集中し、

 

1点の違いで、多くの人たちが明暗を分けるのだ。

 

成長の夏がやってくる。

 

絶対に成長するんだという気持ちで、

 

一問入魂の取り組みをしていこう。

 

 

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