リスニング
今回は東京大学の英語試験についての話です。
英語の試験時間は、120分で、そのうちリスニングが30分です。
配点は120点満点中30点分です。
試験開始後45分くらいからリスニングが始まります。
東大のリスニングでは個別の機器は使いません。
東大入試におけるリスニング放送環境はよくないです。
正確には教室によって雲泥の差です。
しかし、たとえ音質の悪い教室にあたったときでも
きっちり実力を発揮できるようにするのが合格者の心構えというものなのです。
教室前方にスピーカーが設置されています。
一般に大教室ほど後方の座席が不利だと言われている理由は、
前方にのみスピーカーが配置されていることに原因があるのです。
先ほども書きましたが
試験途中に英文が放送されるという
受験生の焦りを引き起こしやすいテスト。
さらに
鉛筆の音、
空調の音、
紙をめくる音、
くしゃみ
おなかの鳴る音などなど
ちょっとした音は当然混ざります。
静かな模試会場で慣れている受験生は
こうした雑音で動揺して
本来の力を発揮できないという可能性があります。
そこで一昨年登場した「雑音入りリスニング」をご存じでしょうか。
大手予備校の東大模試で導入されています。
大学入試共通テストは
個別にリスニング機器が配布されるので
座席場所による不公平はありませんし
機器から直接耳に聞こえてくるので
雑音の心配はそれほどいらないでしょう。
でもそんな機器でしかトレーニングをしていないと
2次試験で雑音に悩まされてしまうのです。
雑音入りリスニングというネーミングは
ふざけた感じがしますが
やっている人は大真面目なのです。
どんなことでもそうですが
本番を想定して鍛えていくことが
とても大事だということです。