ムリじゃない
孔子の弟子に
政治の才能に優れながら
性格が消極的な冉求という人物がいた。
「先生のお説きになる道に心をひかれないのではありません」
ある日、冉求は孔子に訴えた。
「ただ、何分にも私の力が足りませんので……」
すると孔子は
「力が足りないかどうかは
根かぎり努力してみたうえでなければ
わかるものではない」と弟子を叱咤した。
どんなに高い能力を持っていても
行動しなければ
何も始まらない。
弟子が”自分には無理だ”と挑戦もせずに諦めてしまえば
どんなに素晴らしい師匠の教えも”絵に描いた餅”に終わってしまう。
「有能の士はどんな足枷をはめられていようとも飛躍する」とはナポレオンの言。
現実がいかに過酷でも知恵と勇気を振り絞り
なすべきことを積み重ねる。
それでこそ本当の力が発揮され、
人は大きく飛翔することができる。
環境や状況がどうあれ
むしろ厳しければ厳しいほど
“負けてたまるか!”
と闘争心を燃え上がらせ
胸中の臆病を打ち破り
一日また一日、勝利の自分史を。