ファイト!中1男子たち
1学期の期末テスト、不本意な成績をとってしまった中1男子SくんとHくん。
2学期に雪辱を果たすため、夏期講習受講中。
塾の近所に住んでいるHくんは毎日自習に来ている。
聞いてみると、今まで学習習慣というものがなかったとのこと。
そこから考えると、進歩していますね。
初日の授業、国語は漢字など知識系の暗記方法のトレーニングをしてみることに。
1年生の女子たちには必要ないかなって思ったけど、いやいや、最初が肝心、これは全員に必要なんだって自分に言い聞かせる。
覚えるって、書いて覚えるとか赤シートで覚えるとかあるけれど、
まずは、その気にならなきゃ始まらない。
ざるにどんなに勢いよく水を注いだって溜まらない。それと同じ。
全問正解!よかった!!最高!!!って感じになれば、ドーパミンもでてきて、もっともっとってなる。
不合格!残念!!くやしい!!!って感じになったら、次の合格が格別になる。
彼らは、まずはそこから始めなければということで、暗記方法の授業はそこから始めることに。
感情全開、本気モード。
ヒトは感情で動く。学習だってなんだってそう。
講習中は75分授業でやっているけれども、お互いあっというまに時間が過ぎていく。
帰るとき、Sくんが「テキストの漢字、全部練習してきていいですか?」って聞いてきた。
「いいよ。」って軽く答えておいたけれど、内心は彼の本気に嬉しかった。レスポンスいいね。それも才能だよ。
これが本当の意味での課題。与えられるものではなく、自分で考える。
やるべきことがみえていれば、やるべきこともわかる。っていうかみようとしていれば誰にでもわかる。
やらされているのでなく、じぶんからやっているならば、わかる。
当事者意識があるかどうか。できるようになりたいのかって気持ちの問題。
これは一人で育もうとしても、なかなか難しい。
方法があるわけでもない。
強いて言えば、本気と本気のぶつかり合い、融合、化学反応・・・
オープンからしばらくは募集のことばかり考えていた。
というか今も考えている。
でも、本気がぶつかってくるこの感覚って、たとえようもなく面白い。
それらを受け止めてみたり、くすぐってみたり、たきつけてみたりする。上下左右に移動しながら。
経験が活きることもあるけれど、同じ生徒って一人もいない。新発見することばかり。
これだから塾はやめられない。
今は目の前のことに集中しよう。道が開けてくるって信じて。