ティッピング・ポイント
数学者の藤原正彦氏が、
小学6年生の算数の授業を依頼された折のこと。
氏は生徒に問いかけた。
厚さ0・1ミリの新聞紙を半分に折る。
その新聞紙を再び半分に折る。
何回も続けると、
どのくらいの高さになるか?
一瞬、
たいした数字にはならないと思ってしまうが、
実際に計算してみると、
26回目で富士山の高さをはるかに超えてしまう。
42回目には、地球と月の距離を超える。
「ティッピング・ポイント」という言葉がある。
小さな変化の積み重ねにより、
すべてが一気に変化する「劇的な瞬間」のこと。
先の例が示す通り、
わずかな変化であったとしても、
その連続は、
やがて大きな結果へと結びつく。
惰性や慢心を排し、
たとえ“0・1ミリ”でも、
前進を続ける。
「壁」を打ち破る歴史の回転を始めよう。
まずは今日という一日から始めよう。