ダイエットと学習
最近こんな本を読んだ。
実は自分で選んだわけでもなく
もらったから読んだというのが正確なところである。
だから何となく読み流していた。
専門的なことが多く書いてあった中
本の終わりの方でとても共感できることが書いてあったので
紹介したい。
私は生まれて一度もダイエットはしたことがない。
だから経験者ではないのだが、
ダイエットのことをこう書いてあったのだ。
「10kg脂肪が減って、10Kg筋肉が増えたら
プラスマイナスゼロだ。体重は減っていないけれど
見た目は大きく変わっているのではないだろうか。」
なるほど。
「ダイエットの目的は、体重を減らすことではない。
美しいスタイルをつくることだ。」
たしかにその通りだ。
体重を減らすこと=ダイエットだと考えたら
限界がある。
減らし続けることは不可能だから。
すると、
一定数体重を減らしたら
そこで目標達成となってしまうだろう。
目標達成したら
ダイエット終了するか
せいぜい現状維持ではないだろうか。
でも、美しいスタイルになることを目標にしていると
体重が減ったところで目標達成にはならないだろう。
美しさの追求には終わりがないのだから。
ふと思った。
これって学習も同じだと。
「学習の目的は、偏差値や得点を増やすことではない。
〇〇をつくることだ。」
〇〇は自分で考えてほしい。
学習において目標を数値化することはよくあることだ。
でも、それは一時的な目標に過ぎない。
長期的な目的ではない。
偏差値や得点はダイエットの体重と同じだ。
やり続けなければ保つことができないのだ。
ダイエットをやめたら体重は増える。
学習をやめたら偏差値や得点は下がる。
昔はやせていたと言っている人と
昔は偏差値が高かったと言っている人は同じだ。
「今」が大切なのではないだろうか。
「今」が常に人生のピークであり続けるように
生きていくことは素敵なことだ。
昔のことを自慢して生きていくことに
どんな価値があるのだろうか。
もう一度言おう。
ダイエットをやめたら体重は増える。
年で5回ほど、数カ月に1度ダイエットを
2~3週間する生徒がいたとしよう。
減量する数字目標を立てるのだ。
家族も応援するし
学校の先生も計画表?を作ってくれたりする。
で、その期間が終わったらダイエット終了。
その生徒は数字目標を達成したりしなかったりするのだが
そもそものダイエットをする目的である
「美しいスタイル」でいられるのだろうか。
多分無理だ。
ダイエットを定期テスト勉強などに置き換えて考えてほしい。
学習をやめたら偏差値や得点は下がる。
ダイエットであれ学習であれ
持続することが大切なのである。
年で数回、定期テストのときだけ家庭学習をしていることは
効果的ではない。
周囲もそれを助長してはいけない。
何事も継続することが
一番大切で
一番難しいのだから
そこから逃げていてはいけないのだ。
美しいスタイルは年齢に比例して維持が難しくなるけれど
アタマの賢さは年齢に比例して増していくものだ。
スタイルと違ってみてわかるものではないけれど
アタマこそ
毎日鍛えていかなければあまり意味がないと私は思う。