サクラ
日本気象協会による桜の開花予想のサイトがある。
https://tenki.jp/sakura/expectation/
埼玉県では3/25となっている。
今日から3月、もうすこしで桜の季節がやってくる。
どの週末が見頃か、入学式に間に合うだろうか──
あれこれ思いを巡らすのもこの時期の楽しみだ。
日本気象協会のサイトによると
今年の開花は、例年よりも2日早く、昨年よりも6日遅いとあった。
昨年の開花は例年よりも8日も早かったんだ。
さて、例年に比べて開花が早いか遅いかは
「休眠打破」の進み具合によるという。
桜の花芽は、「寒気」にさらされることで休眠状態から目覚め、
その後の気温上昇に伴って開花に向かう。
「寒」の字には「寒い」の他に、
「苦しい」「寂しい」「貧しい」という意味もある。
できれば「寒」は避けたいのが人情だ。
でも、人生の「寒」に遭ってはじめて、温かさのありがたみも理解できるようになるのではないか。
「サクラサク」は合格を意味することは有名な話だ。
今はインターネットで合格発表される時代だが、
昔は地方からの受験者は、
受験当日には東京の大学に行くけれども、
合格発表のときにはわざわざ行く人は少なかった。
だから早稲田大学の学生が電報が利用して合否を伝えることを始めたのだ。
電報は、文字数によって料金が変わる。濁点も1文字になる。
だから「サクラサク」なのだろう。
合理的かつ詩的な表現だ。
人生楽しいことだけだったらいいのに・・・・・と思う人もいるだろう。
でも、現実にはそうならない。
しかし、苦しみがある半面、苦しまなければ得られない喜びもある。
それこそが最高の誇りだと感じる気持ちが大切なのだ。
冬知らずの常夏の地では、
桜は十分に咲かないという。
「寒気」は「歓喜」の春のためにある。
大丈夫、冬は必ず春となるから。