サイと天使
「人々のため、平和のために尽くす人材になりたい」と語る高校生に、
世界有数の名門大学の学長がこうアドバイスしたという。
「肌はサイのように分厚く、心は天使のように軽やかに」
高い志を持って行動しても、
周囲から理解されない。
逆に、非難・中傷を浴びる場合もある。
その時、どうするか。
学長は、
サイの分厚い肌が、
どんな攻撃もはね返すように、
決してへこたれないこと。
そして、
どんな逆境にも、
天使のように明るく軽やかな心を忘れてはならない、
と教えたのである。
事実、サイの皮膚は角質化して非常に硬い。
厚い部分は2センチ以上もあり、
他の動物の牙や爪を容易に通さない。
角も、
皮膚が角質化したものだ。
生命は力なり。
力は声なり。
声は言葉なり。
新しき言葉はすなはち新しき生涯なり。
『藤村詩集』序文の有名な一節だ。
同じ声、
同じ言葉でも、
相手の心に入る深さは、
それを発した人の思いによって変わってくる。
力を持った声や言葉は、
聞く人の人生をも変えていく。
世界有数の名門大学の学長の発する言葉はさすがに力強い。
その言葉がその高校生の生涯の支えとなるだろう。
私も自分の声と言葉を鍛えていきたい。
そのためには生命も磨いていかなければ。
さて、話題は変わって高校説明会の話。
中学3年生の志望校選びもいよいよ本格化してきている。
焦らずに最後まで粘りぬいてほしい。
コロナ禍の中、人数制限のために
受験生のみ入場可としている説明会も中にはあるのだけれども、
高校説明会は受験生以外だって参加できる。
百聞は一見に如かずというけれど、
見ることでしか理解できないことがある。
受験生でなくとも
その空気感は早めに味わっておきたいところだ。
説明会に参加すると、疑問点は直接聞くこともできる。
ときどき、どんなことを聞けばいいのかと
質問されることがある。
どんなことでもいいのだけれど、
以下、浦和西高校の説明会での質問とその回答だ。
多くの受験生たちがこんなことを聞きたがっているということを
参考にしておくのもいいだろう。