オオバコ
植物のオオバコの学名は
プランターゴ。

ラテン語で「足の裏で運ぶ」との意で
粘着物質を持つ種子を
人間の靴や車のタイヤに付着させて
分布を広げる。
踏まれる場所にあえて生えるのだ。
そこは他の植物が避ける過酷な環境。
だが農学博士の稲垣栄洋氏は
「もはや、すべてのオオバコは
『踏んでほしい』と願っているはずだ」と。
逆境を利用する
そこに独特の進化を遂げたオオバコの強さがある。
仮に自分が植物だったとして
誰かに踏みつけられてしまったとする。
一度ならず
何度も踏みつけられる。
別の場所に行っても
踏みつけられる。
今度こそはと思っても
踏みつけられる。
さて
現実は変わらないと嘆くのか。
現実を変えようと動くのか。
オオバコのように
苦悩さえも喜びと捉える心の強さに
真の幸福が輝く。

