やる気
休校期間が長かったから「学習のやる気が出ない」人はいませんか。
そんな人にアドバイスをします。
無理やりやる気を引き上げてがんばることも大切ですが、
ゆくゆくはそれほどやる気がなくても半自動的にできるように
「習慣化」してしまうことがベストです。
一般的に習慣を作るには”3週間~1か月”程度かかります。
つまり、3週間~1か月程度は続けなければ習慣はできないのです。
わたしたちの脳は「恒常性(ホメオスタシス)」という、
常に一定の状態に保とうとする傾向を持っており、
簡単に言えば「変化することが嫌い」なのです。
そのため、新たな習慣や新たなチャレンジをすることを
脳はひどく嫌がり苦痛に感じます。
脳が変化に慣れ、
苦痛を感じなくなる期間が
だいたい3週間ほどだと言われていて、
初めの3週間を耐え切れば習慣が出来上がり、
それほどやる気を消費せずとも続けれるようになります。
一度習慣を形成してしまえば、
今度は恒常性(ホメオスタシス)が
「逆に、習慣を維持する」働きをするので、
簡単には崩されなくなります。
つまり、せめて最初の3週間だけは
意地でもやる気を出して「継続」する必要があるのです。
しかし、ほとんどの人が始めの2,3日もしくは1週間ほどで
「やる気が続かない、モチベが保てない」と言ってやめてしまいます。
ご存じですか?
宇宙ロケットは飛び立って宇宙を旅する中で、
最初にロケットが大気圏を超えるまでに使うエネルギーが
その後に消費する全エネルギーよりもはるかに多いのと同じで、
何事も「最初(やり始め)が最も大変」なのです。
「やる気が出ない」のは、
今あなたが習慣という最強のメカニズムを
形成している最中だからです。
「3週間がんばって習慣が完成すれば大分楽になる!」
そう言い聞かせて最初の3週間~1か月ほどは
何としてでも続けることをオススメします。
逆に、最初の”3週間さえ”乗り切れば
習慣が形成され急激にラクにこなせるようになります。
たった数週間のガマンで「やる気が出ない」という悩みとおさらばし、
自分自身が変わるとしたら、その程度の痛みは安いものではないでしょうか。
さて、話は変わって、うちの塾生のことです。
おっとりした生徒がいます。
いい子なのですが、きびきび行動するのが苦手です。
ボーっとしていたら時間が経っていると言っています。
算数に苦手意識を持っています。
でも、最近変化が見られます。
授業中の正答率やスピードが明らかに良くなっています。
休み時間に問題を解いたりしています。
最近は自発的に家で問題を解いています。
この子は無理学習をやりやらせても
身につかないタイプの典型。
分かる・できる→正解する→褒められる→楽しい
今はこのようなサイクルで学習を進めています。
小学生のうちに自ら学ぶ習慣をつくりあげれば
中学生になったときにも違いますし、
高校生になったときにはさらに違いを実感できるでしょう。
夢は大きく、県内トップ高校に進学しようと言っています。
やればできる、必ずできる、絶対できる。