ねばること
「世界のクロサワ」と仰がれた黒澤明監督が、
映画作りの原点にしていた思い出がある。
初めて監督を務めた映画「姿三四郎」の決闘シーンを撮影した時のこと。
現場には猛烈な風が吹いていた。
過酷な状況ゆえに、1時間が2時間にも3時間にも感じたという。
もう十分に撮影したと思い、切り上げたが、
それは錯覚だった。いざ編集の時に見ると、
撮り足りないところがたくさんあった。
以来、氏は、仕事に臨む姿勢を改めた。
「酷しい条件下では、もう充分だと思っても、
その後、それまでの三倍はねばる事にしている。
やっとそれで充分なのだ。
山登りは、頂に近づくほど、強風、低温、低酸素と、条件は過酷さを増す。
同じように、受験ももちろんだが、人生におけるさまざまな挑戦も、
到達点を目前にした時こそ、
最大の勢いと細心の注意が求められる正念場だ。
最後まで、必死の一念を貫けるかどうか。
そこに事の成否がかかっていることを忘れまい。
さて、話は変わって夏休みについて。
全国の多くの学校では夏休みが短縮される。
うちの塾のあたりでも夏休みは8月から始まる。
埼玉県内で最も短いのは8月8日から17日までの
狭山市、杉戸町、八潮市だ。
それを大きく下回るところがあるらしい。
それにしても、夏休みが4日間って短すぎないだろうか?
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https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200719/k10012522851000.html