ことば
「そうだおそれないで みんなのために あいとゆうきだけが ともだちさ」
ご存じアニメのアンパンマンの歌の一節だ。
アニメの作者で、この歌の作詞者でもある漫画家のやなせたかしさんは
〝こんな難しい歌詞が幼い子に分かるのか″と問われ、
こう答えた。
「幼い子どもだからこそ、〝良い言葉″を聞かせるんです。
そうやって育った子どもは
やがて、そういう生き方を選ぶ」と。
たしかにそうだ。
音読暗唱だって
意味の分からない古典などを覚えたりするけれど
時間とともに
覚えた言葉もいっしょに成長していく。
年とともに理解も深まっていくのだ。
だから、いい言葉はどんどん取り込んだ方がいいと思う。
魂を込めた言葉は必ず伝わる。
万葉の歌人、大伴家持は
言葉を「言羽」と表した。
魂の言葉は
羽をつけて飛んで行き
相手の胸に感動を運ぶ。
わが言葉よ、生徒たちに届けとの祈りを込めて
生徒たちの成長に全力を注ぎたい。