ことばをゆたかに
「春はあけぼの」がいい。
朝日が空を染める光景は、本当に美しい。
「曙色」「東雲色」という日本の伝統色もあるそうだ。
黄みがかったうすい赤を指す。
色名は実に詩的だ。
同じ赤でも「鴇色」「洗朱」「赤香色」……さまざまな表現があって楽しい。
自然豊かな国土。
日本人の繊細な感性が、
その綾を見事にとらえてのものだろう。
豊かな感性は豊かな言葉を育む。
言葉が豊かになれば、
内面も豊かになるはず。
では、豊かな心をもった古人と比べて、
現代の私たちはどうだろう。
溢れるほどの情報には触れても、
心は豊かになっているだろうか。
私たちが使う言葉は貧しく単純化しているとの指摘もある。
語彙が少なくなると、
うまく感情を言い表せないと言われている。
例えば、
もやもやっとした感情を
「うざい」としか表現できなくなると、
「うざい」という漠然とした感情しかなくなる。
ことばを豊かにしたいならば
読書が一番。
小中高生は良書に触れてみよう。
自分にとって面白そうな本を見つけて
読めばいいのだけど
見つからない人は
以下の推薦図書リストの中の本を読んでみるといい。
埼玉県の推薦図書。