ここだな
日本の標準時では
2024年12月21日土曜日 18:19が冬至だ。
1年のうち太陽の位置が最も低く
昼の時間が最も短い。
そう聞くだけでも寒さが増すように感じる
だが、別の見方をすれば
立冬と立春の中間にあたる冬至は
冬から春への“折り返し点”だ。
この日から
日はだんだんと延びていく。
かつて冬至は暦の計算の起点とされ
心新たな1年の“出発点”と考えられていた。
あらゆる物事は
捉え方によって意味が大きく変わる。
人生も同じだ。
「ここ一番」という正念場も
自身次第で
意味や
その後の展開を
いかようにも変えられる。
新渡戸稲造博士は
さまざまな場面で
「ここだな」と自らに言い聞かせたという。
苦難に直面し
心が折れそうな時
「ここだな」と
諦めずに全力を注いだ。
惰性に流されそうな時は
「ここだな」と初心に帰った。
「ここだな」の積み重ねが
万能の国際人を育んでいったに違いない。
同じ坂でも
上から見下ろせば「下り坂」
下から見上げれば「上り坂」となる。
“試練”という坂も
「ここだな」と一念を定めて上り切り
悠々と見下ろす人生でありたい。