あっという間
厚着をして
星座早見盤と熱いコーヒーの入った水筒を持って
夜の寒空の下、双眼鏡で星を見る。
しばし壮大な宇宙に思いを馳せる。
途方もない時間をかけてできた宇宙。
地球はほんの点に過ぎないことが分かる。
46億年の地球の歴史を「1年間」に当てはめて考える。
地球の始まりを1月1日午前0時とすると
約40億年前に”生命”が誕生したのは2月ごろ。
大気に酸素が行き渡るのは7月ごろで
生物が大陸に上がる時代は11月になってしまう。
人類の出現は12月31日の大晦日の夜で
約5000年前にエジプト文明などが現れたのは
「午後11時59分26秒」だという。
宇宙の誕生は138億年前といわれるから
この星に生まれたことがどれほど希少であり、
意義深いことだろうか。
今年一年も本当にあっという間だ。
あっという間の人生に違いない。
残り少ない一年の一日一日を無駄にするまい。
頭上に輝く星たちに誓う。