学校行事
応援歌練習をやったことがある人は
そんなに多くないと思う。
伝統校、特に男子校で行われているイベントだ。
応援団のいかつい先輩たちが
新入生に応援歌の練習をさせるのだ。
ただ歌うのではなく、絶叫させる。
厳しいことばもかけられる。
恐ろしい行事である。
私は秋田県のなまはげのような伝統行事だと思っている。
だからハラスメントではなく、単なるパフォーマンスだと。
しかし、このようなニュースをみて考えさせられた。
価値観の多様性は今に始まったことではない。
昔からこんなふうに考えている高校生はたくさんいたのだろう。
反対に、応援歌練習の経験者の中には
あの程度のことで問題にしなくてもよいのでは
と考える人もいるかもしれない。
昔と今の一番の違いは
多様性、つまり少数意見を大事にするかどうかなのだ。
伝統だからという理由だけで今後も続けていくべきなのか。
それとも変えるべきなのか。
真剣に考える時期がやってきているようだ。
埼玉県は伝統ある男子校が多い。
この問題提起はそっくりそれらの学校にも当てはまることだ。
今後の動きに注目したい。
そして、これから高校生になる小中学生は
自分の志望校の行事をしっかりと調べておいたらいいと思う。