冬野菜のように
白菜やホウレンソウがおいしい季節。
近所の方にいただいたホウレンソウは
見た目から違っていた。
まさに「青々、生き生き」だったのだ。
味も違っていた。本当に甘いのだ。
冬野菜の魅力は甘みにあるといわれるが
それを生み出すものは何か。
それは「寒さに耐える工夫」にある。
時に氷点下にもなる厳寒に身を置く冬野菜は
糖濃度を高めることによって
凍るのを防いでいるのだ。
この性質を利用して
『あえて冷たい空気にさらすことで甘みを増やす』
栽培方法もあるという。
厳しい環境こそ自身を磨く舞台。
人間生活にも当てはまる道理だ。
順調と油断した時には次の敗北の原因をつくる。
一方、逆境から抜け出そうと
必死に努力することで
大きな成長をつかむ。
ここに人生の妙があると思う。
『寒風』を避けずに
ぐっと五体に力を込めて
真正面から立ち向かいたい。
それは必ず
自身の人生を『円熟』させる糧になるのだから。