8割以上は聞くこと

「うえちゃん」の愛称で親しまれるラジオのアナウンサー・上柳昌彦氏。

 

4年前にニッポン放送を定年退職した後も、

 

フリーランスとして活躍中だ。

 

番組では、さまざまなゲストと軽妙なトークを展開する氏だが、

 

実はほとんどが初対面。

 

だからこそ、

 

「『あなたの事をよく存じ上げています』という雰囲気を出す」

 

ことを心掛ける。

 

そのために事前に資料を読み込み、話の流れを考え抜く。

 

相手の出身地や誕生日などを会話に織り込むことで、

 

場を和ませ、会話を盛り上げる。

 

ただ、相手の話を引き出すのが目的なので、

 

時には準備した内容を“捨てる勇気”も大切という。

 

「8割以上は人の話を聞いている」と語る氏の座右の銘は

 

聞く力は偉大なり」だ。

 

「聞く」とは、決して受動的な行為ではない。

 

人は必ず相手の反応を見ながら話をするもの。

 

良い聞き手がいてこそ、安心して話すことができる。

 

心に寄り添い、励ましつつ、相手の言葉を待つ。

 

“励ましの達人”は皆、聞き上手だ。

 

人間は、対話の中でこそ、真の人間に成長する。

 

対話とは、相手から学ぶことである。

 

実りある対話は「聞くこと」から。

 

気取らず、気負わず、どこまでも誠実に、

 

相手の言葉に耳を傾けよう。

 

 

 

 

この前の面談ではしゃべりすぎたことが悔やまれる。

 

今度は徹して聞きに回ろうと思う。

 

 

 

 

ただ、こんな話もある。

 

上柳氏が高校時代、

 

担任の教師から「お前、将来は何をやりたいんだ?」と問われて

 

返答に窮していると、

 

「何か、しゃべることを仕事にしろよ」と勧められた。

 

「しゃべる仕事とは、どのような仕事ですか?」と聞き返すと、

 

教師から「まあ、アナウンサーかな」と返事が返ってきたという。

 

その教師が聞くことだけに徹して、

 

アドバイスをしなかったら

 

氏は違った人生を歩むことになったのかもしれない。

 

人生、何がきっかけになるかわからない。

 

 

 

 

 

面談の時期だ。

 

聞くための準備を入念にしておいて

 

面談では聞くこと8割を目標とすることは変わらないのだけれども。

 

 

コメントを残す

雑感

前の記事

マスク
雑感

次の記事

ある日の三者面談