木を見て森を見ず

うちの塾の地域では中間テストがひと段落した。

 

今日はホッとひと段落と思っている人は要注意だ。

 

実はテストが終わったここからが大事なときだからだ。

 

今、行動をするべき時なのだ。

 

なぜならば

 

テスト後の行動で学力は大きく変わるのだから。

 

まず、結果に一喜一憂したりしないことだ。

 

必ずやるべき

 

大事なことは

 

答案をきっちりと分析することだ。

 

①しっかりと理解できていた問題

 

②理解はあやしかったけれど正解した問題

 

③時間が足りずに正解できなかった問題

 

④問題を勘違いして正解できなかった問題

 

⑤理解できておらず正解できなかった問題

 

上記5つに分類してみる。

 

①以外は次回以降への課題だ。

 

克服しなければ

 

いつまでも実力は上がらない。

 

逆から言えば

 

克服さえできたら

 

確実に学力が向上できるお宝なのだ。

 

以下、各項目を見ていきたい。

 

③の時間が足りなかったというのは

 

初心者の言い訳に過ぎない。

 

試験は時間との戦いなのだから

 

明らかな訓練不足であり

 

戦略ミスだ。

 

④もかなりまずい。

 

得点できる問題を

 

全て得点することができていないからだ。

 

これはうっかりミスではなく

 

完全なる実力不足だ。

 

②と⑤は論外だ。

 

テストにおいて

 

「知は力なり」なのだ。

 

特に、高得点者に多い②には要注意だ。

 

うろ覚えこそが入試の失点要素なのだ。

 

たまたま正解できたということで

 

よしとしてはいけない。

 

そもそも力がないと思ってしっかりと身につけなおそう。

 

 

 

テストの答案分析と対応のほかに

 

もうひとつの大事なことは

 

学習を継続することだと思う。

 

テスト前だけ勉強していても

 

本当の学力向上のためには

 

ほとんど意味がない。

 

定期テストはまあまよい成績だけれども

 

北辰テストではよくない結果になる人は

 

このタイプが多い。

 

中学生の学習を森に例えるならば

 

定期テストの学習は木である。

 

「木を見て森を見ず」というが

 

教科の学習の完成は

 

森の全体像の完全把握である。

 

それができなければ

 

満点は取れない。

 

 

 

 

 

繰り返すけれど

 

テストが返却された直後の行動と決意が

 

学力を上げるのか

 

それとも下げるのかを決定する。

 

本当の戦いは今から始まるのだ。

 

 

 

 

最後に、説話を紹介したい。

 

「昔、インドの雪深い山に鳥が住んでいました。

 

この鳥たちは、雪の山に住み、

 

寒さに苦しむということで

 

「雪山の寒苦鳥」と呼ばれていました。

 

昼は太陽の光が当たるので、

 

暖かで陽気な一日を過ごすことができました。

 

ところが、

 

夜になると昼とは違って厳しい寒さが鳥たちを襲います。

 

昼間、楽しく遊びまわっていたことを夜寒くなってから後悔します。

 

雌鳥は「寒くて凍え死んでしまう」と一晩中泣き叫びました。

 

雄鳥は「夜が明けたら、巣を作ろう」と話しかけ、

 

雌鳥を懸命に励ましました。

 

そんな苦しい思いをしながらも夜が明けて暖かくなると、

 

寒さのことをすっかり忘れてしまい、

 

昼間一日中遊びまわっていました。

 

鳥たちは、

 

夜は寒さに苦しみ、

 

昼は遊びまわることを繰り返していました。

 

そして、

 

ついに巣を作ることなく一生を終えました。」

https://yakushiji.or.jp/column/20201123/

寒苦鳥(かんくちょう) | 成田山 東京別院 深川不動堂

 

 

 

 

 

あなたは

 

雪山の寒苦鳥

 

ですか?

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