挑戦者

ダビデ像といえばどんな像を想像するだろうか。

 

恐らくこれではないだろうか。

 

フィレンツェのアカデミア美術館の所蔵されている像だ。

 

ルネサンス期のイタリアの芸術家ミケランジェロ作のダビデ像。

 

1504年完成とされているので

 

今から500年以上前の作品である。

 

この像をダビデ王の像と呼ぶ人もいるが

 

それは不正確だ。

 

この像は王になる前

 

羊飼いだったころのダビデである。

 

その若きダビデが

 

自軍を代表し

 

敵軍のゴリアテという巨人との

 

1対1の勝負に

 

緊張感を持ち

 

今まさに戦いに臨もうとしている瞬間の像である。

 

ゴリアテは

 

身長2.9メートルの猛者だ。

 

手前がダビデ、うしろがゴリアテ。

 

ダビデはこの戦いに勝利した。

 

ここから

 

弱小な者が強大な者を打ち負かす番狂わせの喩えを

 

「ジャイアント・キリング」と呼ぶようになった。

 

 

 

実はダビデ像というのは

 

ミケランジェロのダビデ像だけではない。

 

ヴェロッキオ(下)や

 

 

ドナテッロなど、

さまざまなダビデ像が存在する。

 

しかし、なぜミケランジェロのダビデ像が

 

最もよく知られているのだろうか。

 

様々な理由が挙げられるのだが

 

他の作品との一番の違いは

 

他の芸術家はダビデがゴリアテを倒した姿や、

 

勝利のポーズを描いたのに対して、

 

ミケランジェロは違ったことに

 

起因するのではないだろうか。

 

ミケランジェロが描いたのは、

 

巨人兵に向かって

 

これから戦いを挑むダビデだったのだ。

 

覚悟を決め、

 

勝てるかどうか分からない強大な敵に向かう姿、

 

勝利という結果ではなく

 

その過程に、人は感動するものだ。

 

だから一番なのだろう。

 

 

 

 

冬の風物詩のマラソンや駅伝も

 

勝利の結果だけならば

 

ニュースで確認するだけでいい。

 

しかし、

 

寒い中、沿道で応援するのは

 

苦しくてもがんばっている姿こそが

 

人に感動と力を与えてくれるからだろう。

 

他人のがんばる姿は

 

自分に勇気を与えてくれる。

 

 

 

 

 

 

入試だって同じだ。

 

その挑戦こそ価値があるのだ。

 

そして、

 

人は挑戦し続けていくなかで

 

成長していくのだ。

 

巨人のようにそびえる

 

大きな試練に立ち向かっている受験生たち、

 

きっと起こせるよ

 

ジャイアントキリングだって。

 

だから、ガンバレ受験生!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、話は変わってユーチューバーの話。

 

ユーチューバーなんて

 

ちゃんとした仕事じゃないなんて

 

つい最近まで思っていたのだけれども

 

先日ハイチ先生のテレビを見て

 

気持ちが変わってきたら

 

このニュース。

 

9歳の少年が1年間で30億円稼ぐって・・・・・

 

こりゃすごいね!

https://www.sankei.com/world/news/201219/wor2012190025-n1.html

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