師匠

124年前、27歳の若さで赤痢菌を発見した細菌学者の志賀潔博士。

 

ドイツに留学し、

 

世界初の結核治療ワクチンを発表するなど、目覚ましい活躍だった。

志賀潔 - Wikipedia

 

 

博士は後年、

 

大学の細菌学教室などから講演を依頼され、

 

各地を回った。

 

その際、

 

求められ、

 

好んで記した言葉がある。

 

「先人の跡を師とせず、先人の心を師とすべし」

 

 

 

“先人の業績ばかりに目を向けるのではなく、

 

その心に目を向けよ”。

 

赤痢菌の発見も、

 

自身の栄達のためでなく、

 

病気で苦しむ人を救わんがために研究し続けた成果であった

 

晩年の博士は、

 

赤貧を洗う生活だった。

 

だが死を迎えるまで、

 

専門書を読み、

 

学問と格闘した。

 

自分の学問を通じて、

 

人類の福祉に貢献する――これが博士の信念だった。

 

 

 

 

うちの塾に自習に来る卒塾生。

 

塾生の一人が「先輩」に弟子入りをした。

 

先輩と同じ学校に入りたいのだ。

 

弟子は師匠から入学後に教えを受けることができる。

 

そのためには、まずは入学することだ。

 

弟子として忘れてはいけないのが、

 

先人の跡を師とせず、先人の心を師とすべしだ。

 

師匠と同じ学校に入ることだけを考えてはいけない。

 

師匠が入るまでどのよう道のりを辿ったのかを考えてみる。

 

スマホもプロ野球観戦も封印して

 

弱い自分と闘って作り出した時間。

 

それを最大限効果的に使って学力をあげきったのだ。

 

だから、今は昨年よりもはるかに強くなっている。

 

そこに思いを馳せてもらいたい。

 

 

 

 

 

志賀博士の故郷・宮城県の海沿いの丘に記念碑がある。

志賀潔頌徳碑

そこには

 

「自ら信ずる所篤ければ、成果自ら到る」との言葉が。

 

人間の強さは、信念の強さで決まる。

 

強固な決意と行動に、結果は自ずと付いてくる。

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