大きないし

ある大学で、ひとりの教授が

授業で生徒たちにクイズを出しました。

教授は、おもむろに教壇の上に、

大きな壺(つぼ)を置きました。

壺の中に、教授は、

ひとつひとつ石をつめていきました。

壺いっぱいに石をつめ終わると、

教授は生徒達に尋ねました。

「この壺は もう満杯ですか?」

教室中の学生が、 「はい」と答えました。

すると、教授は、教壇の下からバケツいっぱいの砂利を取り出し、

壺の中に流し込んでいきました。

石と石との間に砂利がするすると入っていきました。

教授は、もう一度、生徒達にたずねました。

「この壺は満杯ですか?」

学生たちは、ニヤリとほほえみ,

「違うと思います!」と元気に答えました。

教授は、「その通りです。」といって、

教壇の下から、今度は砂利よりもっと細かい、

砂の入ったバケツを取り出し、

石と砂利のたっぷり入った壺の隙間に流し込んでいきました。

教授は三度目の質問をしました。

「この壺はこれで満杯になりましたか?」

すると、学生たちは声をそろえて「いいえ」と答えます。

教授は笑顔でうなずくと,

水差しを取り出し、

壺の中に水を注いでいきました。

教授は、壺のふちまでなみなみと水をそそいでいきました。

そして、「私が、何を言いたいか、わかりますか?」

すると、ひとりの学生が

すぅっと手を上げました。そして、こう答えました。

「どんなにスケジュールが詰まっていて忙しい時でも、

努力をすれば予定を詰め込むことが出来るということですか?」

教授は応えます。

「それは違います。

重要なポイントは、そこではないんです。

このクイズで、君たちに伝えたかったことは、

先に大きな石を入れないと、

あとからでは、入る余地が二度となくなってしまう,

ということを伝えたかったのです。

この壺は、君たちの人生そのものなのです。

小さな砂利や水は、工夫をすれば、

あとからでも入れることはできます。

しかし、大きな意思(石)はそうはいかない。

意思は、志(こころざし)であり、

夢であり、愛する人であり、家族であり、

仕事です。君たちにとって一番大切なものなのです。

だから、それを最初に壺に入れなければならない。

さもないと、君たちは、永遠に失うことになります。」と。

 

洗剤を使わずに、水だけで汚れを落とせる

あのスポンジで有名な企業の社長さんが,

京都の得意先の問屋を訪問する機会がありました。

その途中、高い立派なビルに目が留まりました。

その会社は、世界一の小型モーターのメーカーとして有名な企業です。

その社長さんが、この立派なビルを建てた社長に興味を引かれ、

面談を申し込みました。そして1ヵ月後、訪問が実現しました。

ビルの中に一歩足を踏み入れて驚いたことに、

1階フロアに畳5枚程度の小さな創業小屋が、

展示されていたのです。

社長から「私は、この小屋を建てた時、

世界一の会社にすると決めたのです」と言われ、

その言葉に驚きました。

実はスポンジ企業の社長さんも会社を創業した時は、

同じような小屋からの出発だったのですが、

その当時の目標は東証1部に上場することでした。

そして,その目標を実現することができました。

しかし、モーター会社はすでに世界一の企業に発展していたのです。

スポンジ会社の社長さんはこの違いは出発の時点で、

すでに「思い」に強弱の差があり、

また目標にも大小の差があることに気付きました。

モーター会社の社長さん曰く,

「一日は24時間しかないというても、

寝たりメシ喰ったりの時間をできるだけ8時間以内に収めれば、

一日の残りは16時間はあるやないか。

だからヨソの倍は働ける!」

「学校の成績と入社後の成績には全く相関性がない」

「メシの速い奴は大体仕事も速いので,

面接試験では応募者に必ず飯を食わせることにした。

それで飯が速かった順番に採用を決めることにした。

これはなかなか当たったようで、

実際今の幹部はほとんど飯の速さで採用された奴ばっかりや。」

その言葉通り,その会社は,

仕事の速さを武器に世界一に上り詰めたのです。

「ホラも言い続ければ本当になるんですわ」

社長さんの情熱は今でも色あせていません。

大きな夢,人一倍の努力,

あきらめない心,決して楽ではありませんが,

こうやって成功していくのですね。

 

何事もはじめに,夢,情熱,意志が必要ですね。

あなたは自分という壺の中に,

大きな石を先に入れていますか?

砂利や砂や水のようなことにばかり気にしていませんか?

今年もあと1ヶ月と少々になりました。今の自分を見つめ直し,来年の理想を思い描いてみませんか。

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