体験談

合格体験談という名前の作文がある。

 

個人的にはこのネーミングはあまり好きではない。

 

無念の涙を流した受験生の体験にも、

 

後輩たちが大いに参考にできるものがあるだろう。

 

しかし、合格体験談の多くは実績を誇って募集活動に用いるためのものだ。

 

だから、読んでいて面白いものは少ない。

 

 

 

太宰治は小説につづっている。

 

「人間のプライドの窮極の立脚点は、

 

あれにも、これにも死ぬほど苦しんだ事があります。

 

と言い切れる自覚ではないか」と。

 

“結果”よりも、苦しみもがきながら

 

合格をめざす過程を共有するところに「体験」の意味がある。

 

 

今、苦しみもがいている人は、この時期の苦労こそが、

 

未来の自分の糧であると信じ、

 

全力で苦しみもがいてみよう。

 

時が過ぎ、今の時期を振り返った時、

 

胸を張って、やれるだけのことはやったと言えるようになりたいね。

 

そして、そんな体験談こそが、後輩たちに本当の勇気を与えてくれるだろう。

 

 

 

 

 

変わって、最近読んだ本の話。

正確に言うと読み返した本。

 

私は自己啓発の類の本はほとんど読まないのだが、

 

この本は何度か読み返している。

 

 

 

鬼滅の刃というマンガで「呼吸」という言葉が出てきているが、

 

この本でも、呼吸の大切さが説かれている。

 

ストーリー仕立てで、あっという間に読めるところがいい。

 

日本のサラリーマンである主人公が、あるロシア人と知り合い、

 

アドバイスを受けて、実践していく中で

 

成長していく話。

 

一つひとつの指令は自分の生活の中で実践できるものばかり。

 

以下は目次だ。

 

【指令1】「よかったこと」に目を向ける
【指令2】ゆっくりやる
【指令3】知る
【指令4】距離を測る
【指令5】呼吸する
【指令6】姿勢を整える
【指令7】視点を動かす
【指令8】限界に触れる
【指令9】最悪を想定する
【指令10】動き続ける
【指令11】カを抜く
【指令12】成功体験を忘れる
【指令13】観察する
【指令14】衝突をコントロールする
【指令15】分かち合う
【指令16】任せる
【指令17】生きろ

 

おススメです。

コメントを残す

雑感

前の記事

いい話

次の記事

いつでもどこでも