三日
ゴールデンウィークは仕事のことや家のことなど
今までやれていなかったことに着手したいと考えていた。
しかし、思っていたよりも進みが遅い。
3日ってこんなものなのかと感じていた時に
ふと、吉川英治氏の 『新書太閤記』 に描かれた
若き豊臣秀吉の“三日普請”の故事を思い出した。
織田信長の清洲城の壁が、暴風雨で100間以上も崩れた時のこと。
修復工事がノロノロと進まない。それを憂いた秀吉が、
「三日もあれば」と普請奉行を請い請けた。
しかし、前任奉行が邪魔立てし、老獪な棟梁らも怠けてばかり。
秀吉は訴えた。
「国の興亡は、実はお城にあるわけじゃない (中略)
お前らの中にあるのだ。」。
自身も一職人となって泥仕事。
総力戦の突貫工事で、約束通り、わずか三日で修復した。
心の片隅のどこかに、他人を当てにする心があれば、物事は停滞してしまう。
逆に、自分がすべての源泉だとの自覚があれば、劇的に道は開かれる。
小さな一念の差が、大きな勝敗を決する。
休日の時間の使いかたでも学習でも受験でも同じだ。
自分が動かなければ物事は進まないし、成功もしない。
他人や残された時間を当てにしたりして、甘く考えていると
うまくいかないことは当然だろう。
よし、やりたかったことはすべて今日中に片づけてしまおう。
あの時の秀吉のように。