マニュアルと不測の事態

現代は「マニュアル社会」だと言われる。

 

書店の棚には、手引き書や解説書の類があふれている。

 

ありとあらゆる種類があると言っても過言ではないと思う。

 

多忙な社会であり、

 

過去の経験が凝縮されたマニュアルは、

 

失敗も避けられて便利な存在である

 

 

 

では、

 

このマニュアル社会で、

 

幼児をはじめ、尊い人命が失われるといった、

 

思いも寄らぬ事故が、なぜ繰り返されるのだろうか。

 

 

 

東京大学名誉教授の畑村洋太郎氏は、

畑村洋太郎 プロフィール|講演会・セミナーの講師紹介なら講演依頼.com

 

マニュアルの絶対視に警鐘を鳴らす。

 

「マニュアルをつくった人は、

 

危険のありかを体験的に知っているが、

 

あらかじめ決まった

 

『安全なやり方』だけしか知らない人たちは

 

そうはいかない。

 

不測の事態が起これば

 

それに対応できずに必ずトラブルになる」

 

 

 

 

昨日の中3英語の授業。

 

先行詞を四角で囲い、

 

関係代名詞節の後置修飾部分に下線をつける。

 

可視化することで

 

スッキリ理解ができるようになる。

 

そこから50問ひたすら解いていくのだけれども、

 

ときどき関係代名詞とは全く違う英文を入れておく。

 

どれが四角?

 

どれが下線部?

 

生徒たちにとっては不測の事態だ。

 

そこから対応が3つに分かれる。

 

ひとつは

 

とりあえず四角と下線部をつけておくタイプ。

 

つぎは

 

その問題を解かずにとばしてしまうタイプ。

 

もう一つは

 

質問してくるタイプ。

 

上二つのタイプは

 

このような不測の事態に対応できない。

 

まずは

 

質問して

 

この問題が不測の事態なんだってことを知ること。

 

こんな経験の積み重ねがあるだけで

 

本番の問題での対応力が変わってくる。

 

そして

 

このような経験を

 

勉強以外のことにも

 

応用できるようになってくれるならば

 

それは

 

素晴らしいことだと思う。

コメントを残す

雑感

前の記事

LABOREMUS
雑感

次の記事

にんじんをぶらさげる