ボロボロになるまで

以前、ある高校の校長先生から聞いた話です。

 

その校長先生は中高生時代に英和辞典を使って遊んでいたそうです。

 

どうやって遊ぶかというと・・・・・

 

パッと適当にページを開きます。

 

そのページの見出し語の中で

 

知っているものはマジックで塗りつぶしていきます。

 

あとは

 

ひたすらその繰り返し。

 

毎日

 

毎日

 

来る日も

 

来る日も

 

それをやり続けた。

 

その遊びは習慣となり

 

すこしずつ

 

語彙が増えていくことを実感し

 

ワクワクしたとおっしゃっていました。

 

大学受験までに

 

全部塗りつぶそうと立てた目標は

 

達成できなかったとのことですが、

 

相当な語彙力がついたとおっしゃっていました。

 

何年も使われた

 

その辞書も

 

きっとボロボロに使い込まれて

 

いい味が出ていたと思います。

 

 

 

さて、

 

「葦編三絶」というという言葉がをご存じでしょうか。

「何度も繰り返して、

 

熱心に本を読んだり勉強することのたとえ」です。

「葦編」とは、

 

昔、字を書いた木札や竹の札を

 

皮のひもで綴った中国の書物のことで、

 

それを繰り返し読むことで、

 

皮のひもが「三絶」、

 

つまり「三度も切れる」ことを表しています。

孔子と韋編三絶 湯浅邦弘(大阪大学教授) – 日本論語教育学会

 

 

 

テキストや問題集を

 

何度も繰り返し使って

 

ボロボロにり、

 

テープで補強したりすることが

 

あると思いますが、

 

まさにその状態のことを指します。

 

 

どんどん新しいものに手を出したい気持ちも分かりますが

 

成績を上げるために、同じものを繰り返すことは大切です。

 

今使っているテキスト、

 

過去に使っていたテキスト、

 

過去に解いたテストの問題、

 

それらを繰り返し解いて、

 

完璧に自分のものにしていくことができたら

 

必ず成績は上がります。

 

受験生たちは

 

入試直前までに

 

ボロボロにすべきものを

 

厳選し、

 

徹底的に使い込んでいこう!

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