先手

戦で敵と相対した時

 

いかに勝つか。

 

宮本武蔵は

 

「三つの先」に焦点を当てる。

戦いでは大別して

 

自分から攻める場合

 

敵から攻めてくる場合

 

同時に攻め合う場合

 

の三つがある。

 

いずれも

 

常に「先」、つまり、主導権を握ることが肝要と力説。

 

武蔵は

 

それぞれの「先」を

 

「懸の先」

 

「待の先」

 

「躰々の先」と称した。

 

 

さらに重要なことがある。

 

敵の攻撃を

 

“抑えよう”と思うのでは後手になる。

 

相手が技を出そうとするその「先」を取る。

 

「先々の先」を押さえて勝つ。

 

歴戦の剣豪の結論である。

 

 

 

 

「先んずれば人を制す」とは

 

合戦だけにかかわる故事ではない。

 

学習や受験においても通用することなのだ。

 

他の人よりも早く学習している人の成績は良い。

 

いろいろな理由があるのだが

 

一番の理由は

 

先に進むほど学習は難しくなる

 

つまり

 

今学校で習っている単元が

 

簡単に感じるからだ。

 

小学生、中学生、高校生

 

すべてにおいて

 

通用するけれど

 

学年が上がるにつれて

 

先手が打てる人は少なくなっていくものだ。

 

時間がない、内容が難しくなっているなどなど

 

できない理由を挙げればきりがない。

 

絶対にやると強く真剣に決意することだ。

 

そこから勝利への智慧が生まれる。

 

取り組むスピードも増す。

 

真剣な取り組みは先手必勝の要諦である。

コメントを残す

雑感

前の記事

本当の褒め方
雑感

次の記事

本を読む